News

リモートワーカーが次世代SNS「Clubhouse」でミーティングをしてわかったこと

コロナ渦での外出自粛に伴い、自宅から遠隔で仕事をするリモートワークを導入する企業も増えています。 

以前ではZoomミーティングが話題となっていましたが、今後はClubhouseミーティングがもしかするとリモートワークでの会議の主流となるかもしれません。

この記事では、筆者が実際にClubhouseでのミーティングを行ってみて気づいたことを紹介したいと思います。

Clubhouseとは?

Clubhouseは、音声版Twitterと言われている招待制SNSです。TwitterFacebookのようにユーザーがお互いをフォローを合うプラットフォームですが、他のSNSと比べるとClubhouseは非常にシンプルで「いいね」や「シェア」、「リツイート」、「コメント」などの機能はなく、ユーザーは音声のみで会話をする「ルーム」を立ち上げて交流をすることができます。 

ルームでは、登壇して喋る「スピーカー」と、それを聴く「オーディエンス」と2種類の参加方法に分かれていますが、オーディエンスが登壇側に、逆にスピーカーが聞き手に回ることも可能です。 

Clubhouseのルームでは、指定した人だけで会話を楽しむ「クローズド」、相互フォローしている人同士が入れる「ソーシャル」、そして誰でも参加が可能な「オープン」の3つのルームがあります。このルームを使い分けることで友人同士の会話から音声イベントの開催まで様々な用途での利用が可能です。

リモートミーティングにClubhouseが便利な4つの理由

音声のみのSNSが今更になって話題を集めている理由としては、リモートワークや外出自粛の流れで人と会話する機会が減っていることが挙げられるでしょう。 

筆者がClubhouseのミーティングを経て感じたメリットは以下のようなことが感じられました。なお、下記では一般のビジネスパーソン向けに一部技術的な内容を簡素化しています。技術面の回答を求める方はその点をご了承ください。

音声の遅延がほとんどない

Clubhouseを使ってみると、まず音声品質が良いことに驚きます。音声がクリアで参加者が自由に発言しても音声が途切れることや遅延することがほとんどありません。

Clubhouseが音声の途切れや遅延の少ない理由を調べてみると、スピーカーとオーディエンスのネットワークが別系統であることや1回あたりのデータ送信量を小さくすることで音声の途切れや遅延を減らしているそうです。

音声被りしないので会話がスムーズ

ZoomやLINEでミーティングをしたことのある人は他の参加者との音声被った際にどちらかの声が遮られるストレスを感じたことのある人も多いでしょう。

一方Clubhouseでミーティングをしてみると、会話中の音声被りが少なくスムーズに会話を進めることができます。音声の遅延がほとんどなくリアルタイム性が高いためズレがなく会話が被らないということもありますが、どうやら音声を拾う際の発話人数が決まっている(らしい)ことがこの音被りの少ない理由なのでしょう。

顔を出さなくてよい

Zoomなどのビデオ会議では「見ている・見られている」というプレッシャーを感じる人も少なくないでしょう。とくに女性の場合、自宅なのに化粧や服装に気を使わなければいけない、背景に自室が映るといったことに大きなストレスを感じる人も多いでしょう。

Clubhouseでのミーティングは顔を出さなくてよい、というかできないため声以外に気を配る必要がなく気軽に参加ができます。

働きながら流し聞きが可能

リモートワークで働き始めて人と会話する機会が減ったという人も多いのではないでしょうか?そんな中、Clubhouseのリモートワークのコミュニケーションツールとしての活用方法が注目されています。

リモートワークの普及により、誰かの存在を感じないと集中して仕事ができないことや、仕事中の雑談が実は仕事に活きていたことなど、コミュニケーションが仕事効率に大きく影響することを実感する人が増えています。

そういった人たちの間で、Clubhouseを繋ぎながら黙々と作業し、時折の雑談が入る「働きながらClubhouseを聞き流す」という使い方が増えているのです。

規約によりどこまで許されるのかは不明確

Clubhouseはまだ新しいSNSであるため今後の機能拡大に期待が掛かる一方、社内ミーティングで使うには規約が厳しいという難点があります。

たとえば、録音録画の禁止やClubhouseで聞いたオフレコ話は他のSNSやブログで話すことも禁止です。

これが仕事のミーティングでどこまで許されるかは不明ですが、これらの規約違反を行うと自身のアカウント、さらには招待してくれた人のアカウントまで消されてしまうそうなので利用には十分に気をつけた方が良いでしょう。

POST BY

この記事を
書いた人

BUNTA SATO

好きな花言葉はパセリの「お祭り気分」ライターのBUNTAと申します。行動心理を得意ジャンルとする平成生まれの自称元ニューヨーカーです。ちなみに嫌いな食べ物はパセリです。